みどころ Highlight

スタジオジブリ作品から禅に触れる展覧会「禅とジブリ」京都展を、2026年秋、京都市京セラ美術館 新館 東山キューブにて開催します。
本展は、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫氏と禅僧による対談をまとめた著書『禅とジブリ』を原点とし、ジブリ作品を通して、“禅的なまなざし”に触れるこれまでにない体感型の展覧会です。

スタジオジブリの作品には、善悪を二分しない多義性、答えを急がない余白、“分からないままに受け取る”姿勢を感じることができます。
これは、禅が大切にする「分けない」「決めつけない」「ありのまま観る」という思想と深く響きあうものです。

スタジオジブリ史上、海外で最多の観客動員を記録した宮﨑駿監督最新作『君たちはどう生きるか』(2023)は、明確な答えを示さない世界観が、多くの観客の心に静かな余韻を残しました。
本展は、この作品を中心に空間を構成。
名セリフや場面写真、鈴木敏夫氏の書などを通じて、ジブリ作品全体に通底する禅的な“ものの見方”を立体的に浮かび上がらせます。

  1. この秋、京都で。
    “おとなジブリ”

    「今、ここ」に戻る時間を。

    宮さん(宮﨑駿監督)と僕の一番の共通項は、四十年付き合って過去の話をしたことがないこと。
    いつも「今、ここ」なんです。――鈴木敏夫(『禅とジブリ』淡交社より)


    この言葉は、禅の核心を示しています。過去でも未来でもなく、「今、ここ」にいること。
    本展を訪れた方が、忙しい日常のなかでも、その感覚を日々の暮らしへ持ち帰っていただけたら…
    そんな願いを込めた展覧会です。

    禅寺と禅文化が今も日常の風景として息づく京都で、本展は産声を上げます。マインドフルネスの潮流のなかで禅の思想が国内外で再び注目されるいま、ジブリというなじみ深いレンズを通して、禅を“自分ごと”として感じていただける場をつくりました。
    この秋、京都で。“おとなジブリ”を、ぜひ体感してください。